東京都写真美術館年間スケジュール、2012

東京都写真美術館について
● 今回は東京都写真美術館、今年の展示の紹介です。




〜↑PON(ウエポン)が2007年4月18日に撮影〜
東京都写真美術館恵比寿ガーデンプレイスにある美術館。
1990年にできました。(初めは準備・1次施設)
いつも空いているので好き。
帰りに美味しいビールも飲めるし。(^。^)



〜2007年3月2日、Lover of Romance撮影〜
● まず、美術館自体の紹介。
Wikipedia東京都写真美術館のページを抜粋するとこんな感じです。

東京都写真美術館(とうきょうとしゃしんびじゅつかん)は、東京都目黒区三田一丁目にある、写真・映像専門の公立美術館である。日本における初の本格的な写真映像の文化施設として設けられた美術館。個人名を冠した写真美術館でない写真一般の美術館としては日本初でもあり、写真に限らず映像まで含めた施設は世界的にも珍しい。」

「展示施設、ホール、図書室、ミュージアムショップ、喫茶室などで構成され、展示施設としては、2階(写真独自企画展向け会場)・3階(写真共催展向けまたは貸出会場)・地下1階(写真以外の映像一般展向け映像展示室)の3つがある。」

「3階は、本来は常設展示用のスペースであったが、東京都の財政難の煽りを受け、展示貸出会場になった。従い、当館には常設展示用のスペースはない。」

2011年、展示予定
● さて本題、今年の公開予定はというと。
(まだ全部は決まっていないようです)

[B1F展示室]
12月13日(火)〜01月29日(日) 映像をめぐる冒険vol.4 見えない世界のみつめ方
02月10日(金)〜02月26日(日) 第4回恵比寿映像祭 映像のフィジカル
03月03日(土)〜03月18日(日) APA展
03月24日(土)〜05月13日(日) 生誕100年記念 ロベール・ドアノー写真展 「RETROSPECTIVE」(仮称)



05月19日(土)〜06月03日(日) JPS
06月09日(土)〜08月05日(日) 世界報道写真展2012


[1Fホール]
01月02日(祝)〜01月06日(金)「ハワイアンフィルムコレクション」
01月07日(土)〜01月29日(日) 今日と明日の間で
02月10日(金)〜02月26日(日) 第4回恵比寿映像祭
03月03日(土)〜『父の初七日』

[2階展示室]
12月10日(土)〜01月29日(日) 日本の新進作家展vol.10 写真の飛躍
03月06日(火)〜05月06日(日) J・ポール・ゲティ美術館コレクション フェリーチェ・ベアトの東洋
05月12日(土)〜07月16日(祝) 川内倫子展(仮称)



07月21日(土)〜09月23日(日) 田村彰英展(仮称)

[3階展示室]
12月10日(土)〜01月29日(日) ストリート・ライフ ヨーロッパを見つめた7人の写真家たち
02月10日(金)〜02月26日(日) 第4回恵比寿映像祭 映像のフィジカル
03月06日(火)〜05月06日(日) 幻のモダニスト 写真家堀野正雄の世界
05月12日(土)〜07月08日(日) コレクション展「技法と表現」(仮称)
07月14日(土)〜09月17日(祝) コレクション展「技法と表現」(仮称)


全然、知らないのばかり。どれに行こうかな♪

やっぱり写真も現物を観ないと駄目。
雑誌やネットで見るのとは違います。
素数とか、そういう物差しでは測れない、何かが宿ってます。

過去の展示
● ついでに。参考になるよう、過去の展示も載せてきます。

[1990年]
東京・都市の視線(6月1日〜7月10日)
アメリカ風景写真(7月19日〜8月28日)
モホリ=ナジとドイツ新興写真(7月19日〜8月28日)
日本のコンテンポラリー 写真をめぐる12の指標(9月6日〜10月14日)
映像工夫館シミュレーション イマジナリュウムI(10月18日〜10月23日)
都市の風景(11月1日〜11月27日)
時代の顔(11月1日〜11月27日)
ベレニス・アボットの世界(12月6日〜1991年1月22日)

[1991年]
幕末・明治の東京−横山松三郎を中心に−(1月31日〜3月19日)
日本写真の転換−1960年代の表現−(4月18日〜6月18日)
現代女性セルフ・ポートレイト展 私という未知へ向かって(6月27日〜8月20日
映像工夫館シミュレーション(8月30日〜9月8日)
日本の写真、1970年代−凍結された「時」の記憶−(9月19日〜11月12日)
アメリカン・ドキュメンツ 社会の周縁から(11月21日〜1992年1月21日)

[1992年]
写真の黎明(1月30日〜3月24日)
木村伊兵衛の世界(4月17日〜6月2日)
映像工夫館シミュレーション 空間と視覚(6月11日〜6月23日)
ファミリーアルバム「変容する家族の記録」(7月3日〜8月18日)
日本のピクトリアリズム 風景へのまなざし(8月28日〜10月13日)
アジェ、マン・レイブラッサイの巴里 1920-40年の写真世界(10月23日〜12月8日)
フランス写真の新たな展開 1980-90(12月18日〜1993年1月26日)

[1993年]
発言する風景 クリティカル・ランドスケープ(2月5日〜3月23日)
モダン東京狂詩曲展(4月16日〜6月8日)
映像工夫館 3D Love 立体視への招待(6月18日〜7月6日)
時代をひらいた写真家たち 1960-70年代(7月16日〜9月7日)
はるかな空の下で−日本の現代写真−(9月17日〜11月9日)
林忠彦の世界(11月19日〜1994年1月18日)

[1994年]
もうひとつのヨーロッパ(1月28日〜3月22日)

[1995年]
写真都市TOKYO(1月21日〜3月31日)
日本近代写真の成立と展開(1月21日〜3月26日)
アンドレ・ケルテス展 : その生涯の鏡像(4月8日〜5月28日)
第1回東京国際写真ビエンナ−レ : イズム(6月10日〜7月30日)
核−半減期(9月21日〜11月10日)
‘光の言葉’「ジョージ・イーストマン・ハウス・コレクション」展(11月18日〜1996年1月15日)

[1996年]
エイジアン・ヴュ− : 躍動するアジア (1月23日〜3月13日)
渡辺義雄の世界 : 人・街・建築への視線(2月1日〜3月.31日)
もうひとつの写真 : 写真的なるものをめぐって(4月6日〜5月26日)
ジェンダー : 記憶の淵から(9月5日〜10月27日)

[1997年]
写真の世紀 : 浜谷浩 写真体験六十六年(1月12日〜3月30日)
写真渡来(冩眞渡來)のころ(1月9日〜2月28日)
ネイチャー・ワールド : 地球に生きる(4月19日〜5月25日)
第2回東京国際写真ビエンナーレ : その多様性をめぐって(7月12日〜8月31日)
ルフレッド・スティ−グリッツとその仲間たち(9月9日〜11月3日)
By artists : 画家たちの写真(12月3日〜1998年2月3日)

[1998年]

石元泰博展−シカゴ、東京(1月13日〜3月26日)
クロッシング・ザ・フロンティア--アメリカ西部風景の変容(2月11日〜4月3日)
メディアローグ : MEDIALOGUE 日本の現代写真 ; '98(4月11日〜5月24日)
電子時代の新たなる肖像 : エレクトロニカリ−・ユア−ズ (6月27日〜8月26日)

[1999年]
日本列島クロニクル : 東松照明の50年(2月6日〜4月4日)
第3回東京国際写真ビエンナーレ: 記憶/記録の漂流者たち()
ア−ヴィング・ペン全仕事(11月11日〜2000年1月23日)

[2000年]
潜在意識の発露として、写真をイメージ媒介とした身体芸術 : 4人のフィンランド現代写真家たちを通したアプローチ(1月29日〜2月20日
写された国宝 : 日本における文化財写真の系譜(11月21日〜2001年1月28日.)

[2001年]
ドキュメンタリーの時代 : 名取洋之助木村伊兵衛土門拳・三木淳の写真から(2月3日〜3月30日)
馬へのオマージュ(12月4日〜2002年2月24日)

[2002年]
風景論 : 日本の新進作家(6月13日〜7月7日)
くろがねの勇者たち : 永遠の蒸気機関車(11月26日〜2003年1月19日)

[2003年度〜]
東京写真美術館のホームページを参照方

“TOKYO”マグナムが撮った東京
● 最後に以前、写真美術館「“TOKYO”マグナムが撮った東京」を観た時の感想をアップします。
これは東京つまみ食いに2007年6月に掲載したものです。

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恵比須で何か見たいものがあった気がするけど…。
そうだ!東京都写真美術館
マグナム・フォトがTokyoを撮った写真展をやっていたはず。
閉館まで後30分程、大急ぎでチケットを購入、駆け込みました。
ブレッソンの写真もあるかな。

薄暗い楽屋の中、うつ伏せになってるストリッパー。
巨大な塀の前に、丁度一ブロック分に収まっている建築家。
一段高いところ、無表情に並ぶ神主。
新宿駅の地下、大勢の視線を浴び歌う男。
バットを持って、ベンチに返る長島茂雄
土俵に目が釘付けになる桟敷席。
終戦から高度成長期、狂乱物価、公害、冷戦、バブルその崩壊。
モノクロからカラーに変わり、平成の世のスイーツまで。
その時代が何たるかを体感してなくても、空気が伝わる写真たちに刺激されました。

一番のお気に入り写真は、ソフトクリームを持つ女性の手。
左右に1本づつ、胸の前で大事そうに持つ手のアップ。
溶けはじめて指を汚してます。
ただそれでけの写真、でもとても印象的。
彼氏を待つ彼女の手なのか、子供を待つ母親の手なのか。
長い時間の経過のアップ。
広い遊園地の中でこのカットを撮り、それを選ぶって凄い。

ピンときたら撮る、2〜3秒の間にパッと撮る。
それが私の写真スタイル。
この人達(マグナム・フォト)もそうなのではと思いました。
なのになぜこうも違うのか…。
報道写真というよりCMポスターのようなタッチ。
構図や露出はともかく、対象やその周りが、どうしてこう饒舌(じょうぜつ)になるのか…。
きっと撮る以前に見る姿勢が違うに違いない。
遠く極東の地にまできてなお、細い道を抜け、雑踏の中を分け入り、時には柵を越えてまで見に行く姿勢。
私には真似ができそうにありません。
これは撮影能力以前に、性格の問題だな、きっと。
(^_^;